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元気堂の漢方薬通信

VOL.207 ストレスと耳鳴

耳鳴とは 外界に音がないのに、耳の中が鳴っていると自覚するもので、難聴を伴う場合が多くみられます。耳鳴には、当人だけに聞こえる自覚的耳鳴と、増幅すれば他人にも聞こえる他覚的耳鳴とがあります。耳鳴のほとんどは自覚的耳鳴であり、単に耳鳴といった場合にはこの自覚的耳鳴のことを言います。

漢方では、耳鳴は、肝胆、脾胃、腎の不調と関係が深いと考えられており、ストレスなどによる「肝気鬱結」「肝火上炎」「心胆虚怯」、飲食の不摂生などによる「痰濁上擾」、胃腸が弱いことによる「清陽不昇」、過労や老化などによる「気血両虚」「腎精虧虚」、或いは、ストレスと過労や老化などの複合による「肝陽上亢」「心腎不交」等々、多くのパターンがみられます。

50代のA子さん「1年程前からストレスが続き、半年前から右耳にザーザーという音が聞こえる。横になった時やストレスを受けた時、或いは疲労により悪化しやすい。不安感が強く、眠りが浅い。夜間尿一回。立ちくらみがすることが多い。」とのことでした。心胆虚怯と精血不足を兼ねていると考え、加味温胆湯と鹿角膠の入った製剤を併用していただくことにしました。3ヶ月ほどで、耳鳴が気にならない程度になり、睡眠も深くなりました。半年ほどで、耳鳴がなくなり、体調も良好なようです。

コロナ禍などで、閉塞感が続いているためか、気持ちがノビノビせず、ストレスによる体調不良の方が多くなっているように思います。

耳鳴は、西洋医学的にもそうですが、漢方でも、なかなか手強い疾患です。しかし、時には著効がみられることも少なくありません。漢方治療の効果を上げるためには、発症時の状況、悪化条件、好転条件、随伴症状などから、その方に合った治療法及び漢方薬を決定することが大切です。

VOL.175 低体温を伴う頭痛

頭痛は、臨床上よくみられる自覚症状の一種で、頭痛を引き起こす疾病は多岐にわたります。西洋医学でも、頭痛専門の頭痛外来も多くなり、頭痛で悩んでいる患者さんは増加しています。最近は、スマホやパソコンなどで、目に負担をかけていることから、眼痛・眩暈・耳鳴・肩こりなどを伴うケースも少なくありません。 16才の高校生A子さん。「昨年の春から、後頭部が重く痛み、倦怠感、目眩などを伴う。授業中など、緊張やストレスで悪化しやすい。月経前にイライラしたり、胸が張って痛くなる。月経痛が重い。低体温で35℃台、足が冷 […]

VOL.195 多嚢胞性卵巣症候群を伴う不妊

不妊の漢方相談には、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)といわれている方もいらっしゃいます。PCOSは、排卵障害のひとつです。成長を開始した卵子がどれも充分に成長できずに萎縮し、空になった卵胞が、列になって卵巣に残ります。これを超音波で見るとネックレスのように見えるので、ネックレスサインと呼ばれ、PCOSの診断の特徴的な症状です。スムーズに排卵できないので、生理が遅れたり、生理が来ないこともあります。「25歳、結婚して1年。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の疑いがあるといわれた。排卵はしているが卵子の成 […]

VOL.79 花粉症 ~その8~

小青竜湯って効くの? 毎年この季節になると、店頭で「花粉症に効く漢方薬下さい。」「花粉症に小青竜湯って効くのかなぁ。」「小青竜湯のんでるんだけど、良くならない。漢方薬って効かないの?」などのご質問を受けます。確かに花粉症の漢方薬といえば、日本では小青竜湯が有名で、服用したことがある方も多いと思います。 しかし、本来漢方治療は個々の症状・体質によって異なり、様々な処方を用います。小青竜湯は「風寒束表・水飲内停」というパターンで「鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目の痒み」などの症状の他に「悪寒発熱、汗が出 […]

VOL.44 にきび

Sさんは23才の女性。「十代の頃はあまりニキビに縁がなかったのに、最近とっても気になる。月経前や旅行、チョコレートなどの摂取で悪化する。月経も不順で手足が冷え、肩こり。最近は寝つきも悪い。」との事。なるほど、顎、頬、額に暗紅色の丘疹がみられます。ストレスなどが原因の「肝気鬱結」と判断し、逍遙散を服用して頂きました。3ヶ月ほどで月経も安定し、ニキビもきれいになりました。 Y君は25才のコンピュータ関係の仕事をしている男性。「過労や食事が偏ると悪化する。汗かきでお腹をこわしやすい。高校生の頃、ニキビ […]