お問い合わせ・ご予約はこちら

0120-67-4193

お問い合わせフォーム

JR東船橋駅 南口前
定休日
日曜・月曜・祝日
元気堂の漢方薬通信

VOL.129 アトピー性皮膚炎~その16~

「25才のA君、以前からアトピー性皮膚炎だったが、漢方治療により改善。しばらく落ち着いていたが、不摂生や睡眠不足などで再発、来局時は、皮膚が紅く腫れて、まぶたや額から黄色い汁がジクジク出ている。場所によっては、黄色いかさぶたがみられる。体幹部、肘裏、膝裏などにも紅斑が生じている。汗をかくと痒みが増す。普段は食欲正常だが、皮膚の痒みなどのストレスのせいか、少し食欲がない。大便は2日に1行。時々下痢することもある。」といった症状でした。

胃腸の弱りによる消化能力の低下である「脾胃気虚証」が根本的な原因と考えましたが、皮膚症状にみられる「湿熱証」がひどいので、まず、症状の改善を優先し、「湿熱証」に用いる竜胆瀉肝湯を服用して頂くことにしました。
2ヶ月ほどして、赤みやジクジクが落ち着いてきたので、「脾胃気虚証」をターゲットに帰耆建中湯に切り替えました。
精血を補い、皮膚のダメージを改善するため、瓊玉膏も併用しました。外用も、最初は抗生物質入りのステロイド軟膏を併用していましたが、徐々に減らしていき、漢方のスキンケアに切り替えました。

現在、一年ほど経過し、汗をかくと少し痒いことがあるそうですが、外見はアトピー性皮膚炎とはわからないほど、きれいになりました。

このような急性の症状を抑える治療方法を「標治」、根本的な体質改善を「本治」といいます。これらは患者さんの症状により、段階的に、或いは併行して行います。いずれにしても、漢方治療において、最も重要なことは、「アトピーには、○○湯」と決めつけずに、皮膚症状や個々の体質をしっかり把握し、段階に応じて、きちんと判断して的確な漢方薬をセレクトすることです。

VOL.58 アトピー性皮膚炎2

「アトピー性皮膚炎」は、当薬局でも御相談が多い疾患の一つです。漢方では、「浸淫瘡」「血風瘡」「四弯風」「旋耳瘡」「異位性皮膚炎」「遺伝過敏性皮炎」「変位性皮膚炎」等と称しますが、発生頻度は日本の方が高いようです。 「3歳の男の子。皮膚全体が淡紅色~淡褐色、掻くとジュクジュクする。汗をかくと痒みが増す、食が細く好き嫌いが多い。お菓子やジュース類が好き。やや軟便気味。病院では、抗アレルギーの飲み薬とステロイドの塗り薬を処方されているが、一進一退。」との事でした。 胃腸が弱く消化能力が十分でないためア […]

VOL.96 生理痛~その4~

23歳の女性。 「月経の前半に、下腹が絞られるような激しい痛みを生じる。初日が特にひどい。寒さや冷えで痛みが悪化し、温めると軽減する。月経周期は31日前後で安定。月経前に乳房が脹って痛い。手足が冷えて寒がり。冬にはシモヤケができやすい。髪に潤いが無く、唇が荒れやすい。」とのお話。 『陽虚証』と『血虚証』を兼ねていると考え、「温経湯」と「安中散」を服用していただきました。 2ヶ月ほどで生理痛をほとんど感じなくなり、顔色も良く元気そうです。 生理痛は、漢方では、「経行腹痛」「痛経」等ともいい、比較的 […]

VOL.187 頭が良くなる漢方薬?

店頭で、ときどき、「先生、うちの子、勉強しなくて困るのよ。頭が良くなる漢方薬ってない?」と冗談まじりにおっしゃる方がいます。もちろん、勉強しないで成績が上がる漢方薬はありませんが、記憶力や集中力を向上させる漢方薬はあります。漢方では、「腎は精を蔵し、精は髄を生ず。」といいます。腎に蓄えられている腎精から、髄が生成され、それが、骨髄、脊髄、脳髄となり、骨や脳を健康に保っていると考えています。過労や睡眠不足、老化などで、腎精を消耗すると、足腰の怠さ、腰痛、関節痛、疲労倦怠感、骨や歯の弱りなどに加えて […]

VOL.45 便秘

Kさんは28才の女性。「長年便秘に悩んでいるが、市販の便秘薬を服用すると腹痛がひどく下痢になってしまう。お腹が張る。手足が冷えるが、冷たい飲み物が好き。肩こり。やや眠りが浅い。」との事。 陽虚と血虚を兼ねた便秘と考え、双和湯を服用していただき、「お腹の中を温める漢方薬ですが、下剤は入っていない処方なので、どうしても出ないときだけ、お手持ちの市販の漢方便秘薬を少量だけ使って下さい。」とお話しました。 一週間後、「便秘薬は服まずに便通があります。お腹も痛くありません。」とうれしそう。こちらまで爽快な […]