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元気堂の漢方薬通信

VOL.105 関節リウマチ2

43才の女性、「手足の強ばりがあり、起床時に手指の浮腫がみられたので、病院で検査をしたところ、リウマチの初期と診断された。起床時や寒さにより疼痛が起こり、温めると楽になる。仕事が大変忙しく、身体が重だるく、倦怠感が激しい。月経時に微熱が出る。肩こり、眼精疲労などがある。疲れているのに夜間に一度目が覚める。便秘と下痢を繰り返しやすい。」とのことでした。

気血両虚、陽虚、肝気鬱結を兼ねていると考え、十全大補湯と四逆散を服用して頂くことにしました。
1ヶ月間ほどの服用で痛みや強ばりを感じなくなり、倦怠感も気にならなくなってきました。服用していると体調も良いとのことで3ヶ月目の現在も服用中です。

漢方では筋・筋肉・骨関節などの部位の疼痛、腫脹、しびれなどを主症状とする病証を痹証(ひしょう)といい、現代医学の関節リウマチ、神経痛、 変形性膝関節症、痛風などに当たります。痹証の漢方治療は、まず痛む部位、痛みの状態、患部の色、変形などの有無、悪化条件、好転条件などを明確にして、それらを手がかりに痹証のパターンをきちんと分類していくことが重要です。
環境の変化によって悪化する「風痹」「寒痹」「湿痹」「熱痹」、血や水液の流れが悪いために生じる「瘀血痹阻」「痰湿阻絡」「痰瘀阻絡」、ストレスが原因となる「肝気鬱結」、気力、体力の消耗による「気血両虚」「陽虚」「陰虚」、その他多くのパターンが考えられます。
最近では、ストレスや過労が原因で発症しているケースが多いように感じます。いくつかの病態が、複雑に混在している事が多く、きちんと判別することが治療のカギとなります。

VOL.117 潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、主に大腸粘膜に潰瘍やびらんができる原因不明の非特異性炎症性疾患で、厚生労働省より特定疾患に指定されています。免疫異常から、関節や皮膚、眼などにも合併症がみられることもあります。漢方治療においても難しい疾患ではありますが、今回のように著効を示すこともあります。 Aさんは、20代の女性。「1日に3~4回、左下腹部が痛み、血便が出る。消化の悪いものを食べたり、ストレスにより悪化しやすい。偏頭痛があり、時々、側頭部が痛むことがある。月経不順で、月経前にイライラが強く、月経痛も激しい。皮膚 […]

VOL.158 不眠症

漢方では不眠症を“不寐”“失眠”“不得眠”“不得臥”“目不瞑”などとも称し、日常的に正常な睡眠が得られないという症状のことをいいます。 不眠には、症状の軽重があり、軽度の場合は、「入眠困難」「睡眠中に覚醒しやすい」「一旦目を覚ますと再度眠ることができない」「眠ったり目を覚ましたりを繰り返す」などの症状がみられます。また、重篤な場合は、「一晩中一睡もできない」こともあります。 Aさんは五十代の男性。「五、六年前に、仕事のストレスから、寝つきが悪くなり、夜中に何回も目が覚める。疲れやすく、物事に意欲 […]

VOL.102 夜尿症

夜尿症は、漢方では「小児遺尿」ともよばれ、3歳以上の小児が睡眠中に1回から数回、 無意識に排尿し、目覚めた後で気づくことを言います。 一般的には「おねしょ」と言ったほうがわかりやすいですね。 Mちゃんは4才の女の子、「比較的寒いときや、幼稚園で嫌なことがあったりすると夜尿が続く。日中も頻尿になり、今行ったと思ったら、すぐに行きたくなる。心配性、怒りっぽい、暑がりで寒がり、頭に汗をかきやすい。夜泣きすることもある。普段から体温がやや低め。食欲や便通にムラがある。」といった症状でした。 心神失養と腎 […]

VOL.201 ストレスとアトピー性皮膚炎

成人のアトピー性皮膚炎は、幼少期に発症しそのまま消退せず成人まで続く場合と、外部環境、ストレス、過労、食事の偏りなど、様々なことから、成人になって再燃する場合がみられます。 「38才のA子さん。幼い頃から身体が弱く、アレルギー体質だったが、大きな皮膚のトラブルは無かった。18才の時、大学受験でストレスがかかり、皮膚の痒みや紅斑が発症。その後、外用剤などで症状は落ち着いたが、ストレスなどのきっかけで発症する。現在は、背中からお尻、足にかけて赤みと痒み、乾燥、落屑があり、ジュクジュクしている部分も多 […]