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元気堂の漢方薬通信

VOL.70 関節リウマチ

48才の女性、「手首が腫れて痛む。患部は引きつるような痛みで、張っている感じがする。右足の人差し指に変形がみられ、拍動痛がすることがある。時に膝も痛い。起床時は全身が硬直気味。重い物を持ったり、過労やストレス、冷房などの冷え、雨天等で悪化しやすい。反対に休息したり、温めると楽なことが多い。」とのことでした。

気血両虚、風寒湿痺、肝気鬱結を兼ねていると考え、独活寄生湯と柴胡疏肝散を服用して頂くことにしました。
2ヶ月間ほどの服用で痛みがほぼ無くなり、服用していると体調も良いとのことで現在も服用中です。

漢方では筋・筋肉・骨関節などの部位の疼痛、腫脹、しびれなどを主症状とする病証を痺証(ひしょう)といい、現代医学の関節リウマチ、神経痛、変形性膝関節症、痛風などに当たります。
痺証の漢方治療は、まず痛む部位、痛みの状態、患部の色、変形などの有無、悪化条件、好転条件などを明確にして、それらを手がかりに痺証のパターンをきちんと分類していきます。

環境の変化によって悪化する「風痺」「寒痺」「湿痺」「熱痺」、血や水液の流れが悪いために生じる「オ血痺阻」「痰湿阻絡」「痰オ阻絡」、ストレスが原因となる「肝気鬱結」、気力、体力の消耗による「気血両虚」「陽虚」「陰虚」、その他多くのパターンが考えられます。

いくつかのパターンが、複雑に混在している事が多く、きちんと判別することが治療のカギとなります。

VOL.78 花粉症 ~その7~

花粉症と聞いただけで、鼻がムズムズしてくるイヤな季節がやってきました。花粉症(アレルギー性鼻炎)は漢方では、「鼻きゅう」といい、鼻水、鼻づまり、クシャミ、涙目、目や喉の痒み等を共通の主症状とします。 漢方治療においては、花粉症の原因を随伴症状や悪化条件などから考察し分類します。「風寒」「中風」「風温」「風湿」「肝鬱」「湿痰」「実寒」「お血」「脾気虚」「脾陽虚」「肺陽虚」「腎陽虚」「腎陰虚」「肺陰虚」「気血両虚」等々‥‥。 当薬局では大きく二十三のパターンに分類し、約五十種類の処方を使い分けていま […]

VOL.104 アトピー性皮膚炎12

「36才のA子さん。幼少期は、乾燥肌程度だったが、一年ほど前から、顔(特に目の周囲、頰)や首を中心に、紅斑、鱗屑がみられ、乾燥し痒みが甚だしい。アトピー性皮膚炎と診断され、断続的にステロイド軟膏にて治療している。入浴後、疲労、睡眠不足、飲酒後などで悪化しやすく、起床時は比較的軽く、夕方にひどくなりやすい。便秘はなく普段からやや軟便気味。」との事でした。 患部症状や体質などから、「陰虚火旺」と「脾気虚」タイプと判断し、知柏地黄丸と参苓白朮散を服用していただくことにして、スキンケアの指導もさせていた […]

VOL.165 不妊~その15~

漢方では、不妊のことを「不孕(ふよう)」といいます。その中には、子宮筋腫などの婦人科の合併症のある方も漢方相談にいらっしゃいます。 「35歳、結婚して4年。お仕事は出張が多く、超多忙。子宮筋腫が複数あり、高プロラクチン血症もある。不妊クリニックで顕微授精を行ったが、妊娠に至らない。採卵できないこともある。月経周期は24~28日。経血の色は暗紫色で、時々塊が混じる。月経前は、イライラしやすく、胸が脹る。心配性で、睡眠が浅く、毎晩のようにお小水に起きる。胃腸が弱く、少食で下痢しやすい。時々立ちくらみ […]

VOL.98 アトピー性皮膚炎~その10~

今回も当薬局で最近ご相談が多い「アトピー性皮膚炎」です。 栃木県からわざわざ漢方相談にみえている5才の男の子。 「乳児期よりアトピー性皮膚炎。ステロイド軟膏や抗アレルギー剤にて治療を続けていた。首から下全体に、乾燥し苔癬化が激しい。痒みが強く、掻破痕、落屑などがみられる。夕刻から夜間に悪化し、入浴、疲労、睡眠不足、ストレスなどで悪化する。暑がりで汗かき。喉が渇きやすい。」との事。 患部症状や病歴から『陰陽両虚』と判断し、六味丸と小建中湯を服用してもらうことにしました。 長期にステロイド軟膏を多用 […]