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元気堂の漢方薬通信

VOL.41 花粉症 ~その2~

花粉症の漢方薬といえば、日本では小青龍湯(しょうせいりゅうとう)が有名で、服用したことがある方も多いと思います。しかし、本来漢方治療は個々の症状・体質によって異なり、様々な処方を用います。小青龍湯が奏効するパターンは一割にも満たないのではないかと思います。

花粉症(アレルギー性鼻炎)は漢方では、「鼻キュウ」といい、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、涙目、目や喉の痒み等を共通の主症状としますが、まず、それ以外に付随する症状から、病態の分類を行います。きちんと漢方的に分類する事が、治療する上で最も重要となります。

「風寒」「中風」「風温」「風湿」「肝鬱」「湿痰」「実寒」「オ血」「脾気虚」「脾陽虚」「肺陽虚」「腎陽虚」「腎陰虚」「肺陰虚」「気血両虚」等々‥‥。大きく二十二のパターンに分類し、約五十種類の処方を使い分けていきます。

30代の女性の場合、「多量の透明な鼻水が止まらず、くしゃみ、目の痒みを伴う。手足が冷え、寒がり。屋内と屋外で著明な変化はないが、寒さや冷たい飲食によって悪化する。」といった症状でした。小青龍湯や葛根湯などを始め、いくつかの漢方薬を服用したことがあるが、無効だったとのこと。

肺の冷えが原因の肺陽虚と判断し、甘草乾姜湯(かんぞうかんきょうとう)を服用していただきました。服用後すぐに症状が改善し不思議そうです。「身体も温まってきて、とても楽です。」と喜んでいただけました。

VOL.121 冷え性2

アミーカ11月号は、『冷え性対策』の特集とのことでしたので、今回は、それに合わせて昨年の当薬局のカルテから、「冷え性」の患者さんを検索してみました。  「29歳女性、膝から下の冷えが激しく、寝るときも靴下を履いている。ストレスがかかると冷えがひどくなるような気がする。月経前はイライラしやすく、胸が張って痛い。月経前半に、月経痛あり。普段から肩こりがひどい。下肢は冷えるのに、飲み物は冷たい物が好き。便秘気味でスッキリ出ない。」とのこと。  ストレスが主な原因の「肝気鬱結」と判断して、八味逍遙散を服 […]

VOL.46 肩こり

36才の主婦のAさん。平素から胃腸が弱く、疲れ易く、体調を崩すと漢方薬で立て直しています。今回は「普段からある肩こりがひどくなった。肩の筋が突っ張っている感じ。特に朝起きた時は、首が後へ回せないほど。気候は温かくなってきたのに手足が冷え、冷たいものは飲みたくない。整体などにも行ってみたが、治療直後は良くなるが、また再発する。」といったご相談でした。 冷えが主な原因の肩こりと考え、桂枝人参湯を服用して頂きました。一週間後に爽やかな表情で来局し、首を回して見せてくれました。 「肩こり」というとすぐ「 […]

VOL.189 習慣性流産の漢方治療

漢方では、女性の不妊のことを「不孕(ふよう)」、男性の不妊のことを「不育(ふいく)」といいます。一方、西洋医学でいう、「不育症(ふいくしょう)」とは習慣性流産のことで、漢方では「滑胎(かったい)」といいます。 「4年程前に、不妊の漢方相談をして男の子を出産された方から久々のご相談。現在は36才。その後、2回妊娠したのに2回とも稽留流産をしてしまった。それから、不安でたまらない。眠りが浅く、夜中に何度も目が覚める。最近の月経の状態は、経血は暗紫色で血塊が混じる。月経痛は、脇腹に重痛がある。月経前に […]

VOL.89 耳鳴

耳鳴とは、実際には音がしていないのにも関わらず、何かが聞こえるように感じる現象をいいます。 単側耳に起きる場合もあるし、両側耳に発症する場合もあります。 44才男性「両側耳に発症する耳鳴。左が特にひどい。8ヶ月程前に過労とストレスが多かったときにキーンという音の耳鳴が発症し、仕事上、建築の現場など騒音の大きなところに行くことが多いため、さらに悪化した。また、ストレスのため飲酒過多気味。 現在は、蝉の鳴くような音で側頭部の頭重や頭痛を伴う。起床時と疲労時に悪化する。イライラや肩こりがあり、夜中に目 […]