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元気堂の漢方薬通信

VOL.36 アトピー性皮膚炎

当薬局で最近、最も多いご相談が、「アトピー性皮膚炎」です。
「3歳の女の子。首から下全体に淡紅色~暗紅色の苔蘚化、乾燥した病変がみられる。お腹や背中などの体幹部が顕著。入浴や布団の中などで暖まると痒みが増す。食が細く、好き嫌いが多い。お菓子やジュース類が好き。便秘や下痢はみられない。病院では、抗アレルギーの飲み薬とステロイドの塗り薬を処方されているが、一進一退。」との事でした。

胃腸が弱く消化能力が十分でないためアレルギーを引き起こしやすい『脾虚』のタイプと判断し、黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)を服用してもらいました。30日ほどで効果が見え始め、その後ほとんど症状がなくなり、塗り薬等も使わなくてもよくなりました。しかし、全体に皮膚が乾燥気味なのと、汗をかいた時だけ痒くなるので、生脈散(しょうみゃくさん)と小建中湯(しょうけんちゅうとう)を併用してもらうことにしました。現在は痒みもなく、皮膚もツルツルです。食欲も有り、元気そうです。

幼児期のアトピー性皮膚炎はこのような『脾虚』タイプが多く見られます。食べ物の影響も多く、便秘気味や下痢気味のお子さんも多いです。漢方では、消化機能を調えることにより、皮膚症状を改善させます。

一方、中高生~成人になると、食べ物の影響は少ないのですが、ストレスによって悪化する『肝気鬱結』タイプや睡眠不足、過労などにより悪化する『血虚』タイプが多いように思われます。また、ステロイド軟膏の多用による「ステロイド皮膚炎」もみられ、漢方的には『陰虚火旺』タイプが多くみられます。

いたずらにステロイド軟膏を悪者にするのは、考えものですが、極端に強いものの多用や長期連用は心配です。

VOL.180 ストレスによる蕁麻疹

蕁麻疹というと、一般に食べ物や薬に対するアレルギー反応として起こると思われることが多いようですが、その他、感染、運動や暑さ、寒さ、日光といった刺激などによっても起こります。また、慢性の蕁麻疹の中には、心身のストレスによるものも少なくありません。 38才のA子さん、「1ヶ月程前から、痒みの強い皮疹が出現し、消長を繰り返す。皮疹は月経前やストレス時などに悪化する。ここ数ヶ月多忙で、ストレスが多く、不安感とイライラが続いている。疲れているのに眠りが浅く、夜中に目が覚める。月経不調で、肩こりがひどく、お […]

VOL.194 ストレスで悪化する喘息

日本呼吸器学会のホームページによると、「喘息は気道に炎症が続き、さまざまな刺激に気道が敏感になって発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気」とされています。 症状は「発作的に咳や痰が出て、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなり、夜間や早朝に出やすい。」のが特徴です。ダニ、花粉や食物などのアレルギー、感染症、自律神経の失調、精神的要因、ホルモン異常など、喘息の発症には、さまざまな原因が複雑に絡み合っていると考えられています。 32才のAさん。「以前から、時々、喘息発作を起こすことがあっ […]

VOL.47 夏バテ

夏の暑さや湿気は身体を重だるくし、意欲を失わせますね。滋養強壮のドリンクなどでも、身体はシャキッとしないものです。 Aさんは48才の男性。普段は元気な方なのですが、お疲れのご様子。「全身の倦怠感があり、普段より汗をかきやすい。のどが渇く。食欲が無い。疲れると動悸、息切れを感じる。」との事。 「気陰両虚」と判断し、「生脈散」を服用して頂きました。「気持ちの悪い汗をかかなくなり、動悸、息切れもなく、身体も軽く感じる。暑い間は漢方のお世話になるよ。」と報告してくれました。 Bさんは25才のOL。会社の […]

VOL.60 アトピー性皮膚炎4

今回も当薬局で最近ご相談が多い「アトピー性皮膚炎」です。 「35歳の男性。幼少期よりアトピー性皮膚炎。断続的にステロイド軟膏にて治療している。全身にわたり皮膚暗褐色~濃紅色で乾燥、痒みが甚だしい。患部は肥厚や落屑、皹裂などがみられる。夕刻や入浴後、疲労、睡眠不足で悪化する。夕刻になると頬や手足が火照り喉が乾いてくる。盗汗をかきやすい。やや便秘気味。」との事でした。患部症状や病歴から『陰虚火旺』タイプと判断し、知柏地黄丸を服用してもらうことにして、スキンケアの指導もさせていただきました。 30日ほ […]