お問い合わせ・ご予約はこちら

0120-67-4193

お問い合わせフォーム

JR東船橋駅 南口前
定休日
日曜・月曜・祝日
元気堂の漢方薬通信

VOL.46 肩こり

36才の主婦のAさん。平素から胃腸が弱く、疲れ易く、体調を崩すと漢方薬で立て直しています。今回は「普段からある肩こりがひどくなった。肩の筋が突っ張っている感じ。特に朝起きた時は、首が後へ回せないほど。気候は温かくなってきたのに手足が冷え、冷たいものは飲みたくない。整体などにも行ってみたが、治療直後は良くなるが、また再発する。」といったご相談でした。

冷えが主な原因の肩こりと考え、桂枝人参湯を服用して頂きました。一週間後に爽やかな表情で来局し、首を回して見せてくれました。

「肩こり」というとすぐ「血行不良」と考えがちですが、それだけとは限りません。漢方では、
・冷房などの冷たい風による「風寒」
・過度の湿気が原因の「湿邪留滞」
・冷えによる「寒邪外襲」や「陽虚」
・ストレスによる「肝気鬱結」や「肝鬱化火」
・胃腸の弱りが原因となる「脾気虚」「脾陽虚」
・血行不良による「血オ」
・食べ過ぎ等による「食滞」
・過労や睡眠不足による「気虚」や「気血両虚」或いは「陰虚火旺」等々……。

「肩こり」を引き起こしている原因を探りながら様々なパターンに分類し、更に詳細に判断して漢方処方を使い分けていきます。例えば、胃腸の弱りが肩こりを起こしているなどとは思ってもみなかった方も多いのではないでしょうか?

肩こりは身体の変調の注意信号かもしれません。漢方では身体全体を総合的に判断することが重要になります。

VOL.160 アトピー性皮膚炎~その22~

  「A子さんは、35才の女性。幼少期よりのアトピー性皮膚炎。身体全体に発症しているが、特に手指、肘の裏、首、こめかみ、頰、口唇周囲に多く、紅斑、丘疹、乾燥、落屑、皹裂などがみられ、比較的赤みが強い。ストレスや月経前、疲労などで、悪化しやすい。強いランクのステロイドの塗り薬などで対処しているが、一進一退。月経前にイライラや過食などの症状が強く、周期も不安定。肩こりや目の疲れが顕著。排便は2日に1回。」との事でした。「肝血虚証」と「肝火上炎証」を兼ねていると判断し、丹梔逍遥散に、四物湯を […]

VOL.37 不妊

『中医症状鑑別診断学』によると、「妊娠適齢な女性が避妊を行わずに、結婚後3年以上妊娠しないこと」または、「過去に妊娠歴があって避妊せずに3年以上妊娠しないこと」を不妊(漢方では不孕(ふよう)といいます。)としています。前者を「原発性不孕」後者を「継発性不孕」といいます。 「26歳の主婦の方、結婚後3年ほど経つが子供ができない。月経周期は35日くらい。月経時に下腹部や乳房が張って痛い。経血に塊があることがある。イライラや不安感も強く、周囲に子供のことを聞かれるのが苦痛である。」とのこと。肝気鬱結証 […]

VOL.197 胃腸虚弱とアトピー性皮膚炎

漢方では「肺は皮毛に合す」「脾は肌肉を主る」といいます。これは、健康な皮膚を保つためには、肺や脾(漢方では消化器系のリーダーのことです。)の生理機能が大きく関わっていることを示しています。肺や脾の生理機能が低下すると、皮膚の栄養が不足し、滋養されないと乾燥や痒みを生じます。また、皮膚のバリア機能が低下し、外界からの刺激に反応しやすくなります。 「33才男性、幼少期からアトピー性皮膚炎。しばらく症状は落ち着いていたが、5年程前から悪化してきた。普段から胃腸が弱く、下痢をしやすい。疲れやすく、食後は […]

VOL.186 不妊と排卵痛の漢方治療

漢方では、不妊のことを「不孕(ふよう)」といいます。不孕の漢方相談の際には、月経の状態や体調をお聞きします。月経痛がつらいという方も多いですが、なかには、排卵痛が気になる方も少なくありません。排卵痛とは、排卵日やその前後の数日間に感じる痛みのことをいいます。卵巣のあるあたりに痛みを感じる方が多く、痛みの程度や頻度はひとそれぞれで、疲れやストレスが影響することもあります。また、頭痛や、吐き気、浮腫などを伴うこともあります。「29歳、結婚して3年になる看護師さん。月経周期は30日。経血は暗紫色で塊が […]